八男って、それはないでしょう！　第12話　ネタバレ・感想　クルトとの決着・貴族としての覚悟

こんにちは！　じげんです！

本記事では、「八男って、それはないでしょう！」の第12話(最終話)のネタバレ・感想になります。
第11話では、次期領主になると決め行動を開始したヴェル。その行動は、兄クルトの凶事へと駆り立てることに。
第12話では、クルトとの決着。この異世界で貴族として生きて行く覚悟を決めるようですよ。

※当記事はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

八男って、それはないでしょう！　第12話　あらすじ

出典：「八男って、それはないでしょう！」公式サイト

八男って、それはないでしょう！　第12話　ネタバレ

忍び寄る破滅

クルトは、ルックナー会計監査長の寄越したローブ男から怪しげな笛を受け取る。

その笛の真価を聞いたクルトは、ヴェルを殺すことも出来るだろうと口にします。

そして、見返りは何だとクルトは尋ねます。

ローブ男は、金はいらないがクルトが領主になれば未開発領地の利権を優遇しろとのこと。

クルトは、これから自身の弟であるヴェルに対して起こすこと対して、狂気の笑みを浮かべます。

ヴェル達一行は、クルトを暴発させるために、未開地へと赴いていた。

ブランタークが探知の魔法を使うと、クルトも後を付いてきているようだった。

クルト暴発の大詰めだが、ヴェルは、1人で来るクルトに対してどこか諦観の念を持っています。

ローブ男と接触したことはヴェル達には分かっていたが、刺客を差し向けるでもなく、クルト1人で来るという事は、魔法使いでないクルトが魔法使いのヴェルを倒す何かしらの手を持っていると予想できるからだ。

クルトの秘策・竜使いの笛

ヴェルは、クルトが待つ場所へと赴いた。

白々しいセリフを言いながら、なぜここにいるのかとヴェルはクルトに問います。

クルトは全てを察しており、芝居をやめろと言い、さらにルイーゼ、イーナ、エルヴィン、ブランターク、ヴィルマ、エリーゼを呼び寄せます。

クルトは、ヴェルの活躍を素直に褒めます。

一瞬あっけに取られるヴェル。

しかし、次の瞬間、狂気を宿した顔をしたクルトは、八男は領主になれないと声高らかに宣言します。

戦闘態勢を取るブランターク達。

クルトは、ブランターク達にローブ男から授かった笛、竜使いの笛を取り出しながら牽制します。

その笛について知っていたブランタークは、焦ります。

ブランタークは、竜殺しの笛は古代遺跡から出土したものであり、吹けば竜を呼ぶことが出来ると。

イーナが竜ならばと聞きますが、ブランタークは、数が違いすぎると返します。

一匹や二匹ではなく、ヴェルの膨大な魔力量を持ってしても倒しきれないほどの竜がやってくると。

エルヴィンがそんなことをすればクルト自身も無事ではすまいだろうと言いますが、使役者まで襲う魔道具があるかとクルトは反論します。

膨大な竜を呼び寄せれば領民や家族にまで被害が及ぶとエリーゼが忠告します。

しかし、ヴェルを次期領主へと望むクルトにとって、領民たちは裏切り者であり、報いを受けるべきだと。

最後にヴェルがアマーリエと息子たちにも危害がと言いますが、クルトは、また作ればいいのだと返します。

信じられない答えにヴェルは、激高しますが、笛をちらつかされ、本来の力を出せません。

ヴェルへの劣等感の塊だったクルトは、その阻みするヴェルの様子を見て、狂気の笑みを浮かべます。

一瞬の隙を付き、ブランタークが竜使いの笛の破壊を試みますが、それは成功しませんでした。

クルトは、領民もアマーリエも家族に被害が及ぶのはヴェル、お前のせいだと告げ、竜殺しの笛を吹きます。

怨嗟の笛

クルトが笛を吹き始めると、竜ではなく、怨念が集まってきました。

ブランタークは、竜殺しの笛は伝説級の代物であり、クルトが持っているのもが本物ではないと睨んでいました。

そして今起こっていることから、竜殺しの笛ではなく、怨嗟の笛であることを確信します。

怨嗟の笛とは、周りの怨念を集め、敵と定めたもの倒すことに取りつかれた化け物になるものと説明されます。

クルトは次第に怨念に取り込まれ、アンデット化した不気味な巨人へとなり果てます。

ヴェルは、その姿を見て呆然自失状態となります。

アンデット化したクルトは、ヴェル目掛けて巨大な拳を振り下ろします。

ブランタークがヴェルに声を掛けますが、その声をはヴェルには届きません。

巨大な拳は、咄嗟に聖魔法を発動したエリーゼにより受け止められますが、怨念の数が違い、エリーゼは押されます。

エリーゼの発動した魔法が破られそうになった時、現状を理解したヴェルがエリーゼに加勢します。

ヴェルは、エリーゼに魔の森での浄化作業のように聖魔法を拡張するぞとエリーゼに作戦を伝えます。

自身の兄の変貌を目の当たりにしたヴェルに対してエリーゼは気遣います。

ヴェルは、アンデット化した兄クルトを一瞥し、苦悶の表情を浮かべますが、決意を固め、聖魔法を拡張させていきます。

ヴェルとエリーゼの聖魔法は、アンデット化したクルトの浄化に成功します。

怨念の末路

ヴェルとエリーゼにアンデット化したクルトは全てが浄化されたわけではなかった。

クルトの怨念のかけらとも呼ぶべきものは、王都にいたルックナー会計監査長のもとへと辿り着いた。

会計監査長は、クルトが失敗してもいいように算段をすすめ、自身と近しいものたちを招いてパーティを開いていた。

そこにクルトの怨念が突如乱入し、ルックナー会計監査長を始めとした、複数の人たちを手に掛けていった。

クルトの怨念は、駆け付けた神官らによって浄化されたと事の顛末をローデリヒからヴェルは報告を受けます。

さらにローデリヒから報告を受けます。

すでに王都では今回の事件の首謀者がクルトであることが知れ渡っており、ヴェルが、王都で生活させようとした取り計らっていたアマーリエとクルトとの間の息子達は、地元以上に住みづらくなるだろうとこと。

貴族とは

ヴェルは、ブランタークとアームストロングと落ち合います。

アームストロングは、アマーリエとクルトの息子達のことを聞きます。

クルトの親族であるというだけでも報復の対象となるため、ヘルマンの家で匿われているとヴェルは答えます。

ヴェルは、誰一人として救うことが出来なかった己を攻めます。

そんなヴェルにブランタークは、怨嗟の笛なんて想定外だと慰めますが、続けて、それすらも王宮の筋書きなのかもなと言います。

王宮に振り回されているヴェルは、怒りを口々に唱え、貴族とはなんであるのかをブランターク、アームストロングに聞きます。

2人は、顔を見合わせて、ブランタークがヴェルにこう返します。

お前は自身をまるで他人のような感じで話すことがあるなと。

痛いところを付かれたヴェルは、しどろもどろにそんなことはないと返します。

ブランタークは、自身を見てみろ、お前も貴族だろと告げます。

ヴェルは、一度この世界で生きるという覚悟を決めつつも、どこかこの世界を拒絶していたのだと述懐します。

ヴェルは、改めてこの世界で良い貴族になると覚悟を決めます。

ヴェル、貴族として一歩踏み出す

王宮へと赴いたヴェルは、先の事件を解決した褒章として未開発領地を与えられます。

しかし、褒美が未開発地域開発の労働だけではと何か望みはあるかと王は、ヴェルへと聞きます。

これは身内が不祥事を起こしたことの償いの意味も込めてルックナー財務卿の心づけでもありました。

ヴェルは、王に対して、先の事件で空席となった爵位の2名分の任命権を欲しいと口にします。

それは王にのみ許された権利であったため、参列していたルドガー軍務卿はじめとしてホーエルハイム枢機卿すらもヴェルに撤回を促します。

次第にその波紋は、自身の力を延ばそうと画策する貴族の派閥の争いへと発展する。

すると王の隣に控えていたアームスロングが場の高位貴族たちを一喝し、ヴェルに対して諫言します。

そして王に対してヴェルは一部の領地のみを授かり、未開発地域の開発は、自身が行うと提案します。

場の貴族たちも損提案に納得の様子。

しかし、王は、アームストロングには、王都にいてもらわないと困ると発言します。

アームストロングは、誰が開発を行うのですと問います。

王は、今の王国にとって未開発地域の開発が急務であり、全身全霊を持って取り組んで貰わないといけないと発言します。

その意図を察した高位貴族たちは、ハッとします。

それを聞いたアームスロングは、ヴェルに対してウィンクをします。

これらの騒動は、ヴェルが仕組んだことだったのでした。

王は、ヴェルに対して貴族の任命権の譲渡を許します。

さらにヴェルに対して、伯爵位への陞爵を言い渡します。

そしてヴェルの意図を察したヘルムート王は、貴族らしい顔になったと零します。

ヴェルが2名分の爵位の任命権を手に入れたのは、アマーリエとクルトの実子たちを将来任命させるためでした。

騒がしき伯爵生活

未開発領地の開発を進めるヴェル。

任命権を得るために借りを作った高位貴族達とずぶずぶな関係がまるわかりな設計図を持つローデリヒにこき使われるヴェル伯爵。

そこにエリーゼがお茶を入れたと知らせに来る。

それと同時にアームスロングとルイーゼがやってきます。

任命権を得るためにアームスロングに出された条件、週4での訓練の日だと。

さらに魔の森から巨大なバナナのようなものを手に持つヴィルマと槍が掛けたから王都へ瞬間移動させてほしいと頼み込んでくるイーナ。

様々な方向からヴェルを頼る声が、その様子にヴェルはパニックに陥り、エリーゼはどこか喜ばしいと感じるような笑みを浮かべていました。

まとめ

貴族生活に憧れる現代人は結構多いのではないでしょうか。

しかし、実際には利権やら何やらでドロドロした展開が多そうですね。

最終話になってもどこか現代人の価値観を彷彿させるヴェルには、もどかしいという思いも抱きながらも、その選択を支持したくなるものでした。

冒険者として生きて行きたいというヴェルの思いとはかけ離れた爵位と広大な領地。

伯爵へと上り詰め未開発領地開発の王国の大願を任されたヴェルの今後は、一体どうなるのでしょうかね。

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