八男って、それはないでしょう! 第11話 ネタバレ・感想 貴族という生き物
こんにちは! じげんです!
本記事では、「八男って、それはないでしょう!」の第11話のネタバレ・感想になります。
第10話では、ヴェルは、魔の森の討伐を終え一息つくかと思いきや、実家に足止めを命じられましたね。
第11話では、ヴェルは、貴族という生き物のを骨の髄まで考えさせられるようですよ。
※当記事はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
この記事で分かること一覧(目次)
八男って、それはないでしょう! 第11話 あらすじ
ブランタークの言葉に自分はまだ貴族というものをわかっていなかったことを痛感したヴェル。
加えて、クルトの妻であるアマーリエやその息子たち、領民や王宮の様々な思いも知り、徐々に身動きが取れなくなっていく。
悩んだ末に覚悟を決めたヴェルはある行動を起こし始める。
出典:「八男って、それはないでしょう!」公式サイト
八男って、それはないでしょう! 第11話 ネタバレ
王宮の狙い
ヴェルは、ブランタークから今回の魔の森討伐の真の目的を聞かされます。
王国は代々ヴァウマイスター騎士爵領の地を開発しそこから得られるであろう富に長い間期待していた。
しかし代々の領主が凡庸であったが故に開発は一向に進まなかった。
そこにヴェルというイレギュラーな存在が現れたことにより、王宮は次期領主にヴェルを据えたいと思うようになる。
表立って貴族の領主に介入するわけが行かない王国は、一計を案じた。
次期領主であるクルトを暴発させ、それをヴェルが鎮圧、領主には責任を負わせて隠居させ、めでたくヴェルを領主に据えるというものだった。
ブランタークは、万が一ヴェルが殺されることのないようにというお目付け役も担っていた。
ヴェルは、王宮の思惑によって自身が領主になるということが現実味を帯びてきており、悲劇にならないよう思いを馳せます。
代償
ヴェルは、自身が領主になることをためらっていました。
その様子をルイーゼは不思議がります。
何故なら、ヴェルは上からの命令であれば絶対であり、忠実に実行するものと思っていたからでした。
そこにアマーリエとその息子たちがヴェルを訪ねてきました。
ルイーゼは懸念していることは、アマーリエとクルトとの間に設けられた子供たちのことだと推測します。
貴族としての未来はなくなり、この地を去る必要になることも。
場合によっては、命すらも。
燻る火種
ヘルマンの家で夕食を食べているヴェル。
食卓を囲む者たちの顔は、罪もないクルトとアマーリエの息子たちのことを思っているのか暗い表情です。
そこに村の1人が血相を変えてやってきました。
ヘルマンとヴェルとブランタークは、今にも領主の館へと踏み入ろうとしている数人の村人の前に転移します。
ヘルマンは、一体どうしたと彼らに聞きます。
中心人物である老人は、この村の未来ために次期領主にヴェルにしてほしいと直訴に向かうと返します。
ヘルマンは、そんなことはクルトが許すはずもなく、ただでは済まないと警告します。
しかし、集まった村人たちはみな、覚悟の上でした。
請われたヴェルは、もう少し待って欲しいと小さな声で返します。
すると集まった人たちは、明日にもいなくなってしまうのだから行動を起こしたと口火を切りますが、ヴェルにはそんな予定はないと返します。
あっけに取られる村の人たちですが、その情報の出どころは誰も知らない様子。
名主クラウス
ブランタークは、森に潜む何者かの気配を察知します。
その先には直訴に向かう村人たちを伺う名主クラウスの姿が。
クラウスがその場を去ろうとすると、ブランタークが目の前に現れ、勝手な行動はするなと警告します。
クラウスは、ブランタークの警告を聞き流し、逆にブランタークにアマーリエに気を付けろと諫言します。
貴族の恐ろしさ
何とか直訴に向かう領民を宥めることに成功したヴェル。
ヘルマンの家でこの先の事を考えると、ふと、自分が領主になった場合、クルトがどうなるのかと口にします。
その疑問にはブランタークが答えます。
王宮が火種を残すはずがないと。
次の日の朝、ヴェルは領地に大きな混乱を起こさないため、クルトと一対一で交渉に臨みます。
結果は決裂。
失意のヴェルのもとにアマーリエと二人の息子が現れます。
ヴェルは、王宮もクルトも自分自身でさえ喜ばない提案なのでこうなることは予想が出来たと吐露します。
それを聞いたアマーリエは、母としての覚悟をヴェルに伝えます。
何があっても他人にどう思われようとも子供たちを守ると。
ヴェルに息子たちを近づけたのは、貴族としての地位を奪われないように情に訴えるためだったと。
狡猾な女だと罵られることだろうと理解をしつつも、母とはそうあるものだと。
それを聞いたヴェルも覚悟を決めます。
ヘルマンの家へと戻ったヴェルは、ルイーゼ、イーナ、エルヴィン、ヴィルマ、エリーゼの前で領主になろうと思うと言います。
しかし、王宮の思惑には従わず、誰も死なせないと。
行動開始
ヴェルは村の中心でバザーを開始します。
ヴェルの前世の知識を利用した調味料、王都で流行りの服、武具、小物類などを出して、クルトの取り巻きたちから客をごっそりと奪っていきます。
ヴェルがバザーを開始して一週間、クルトの取り巻きたちは自身の窮状をクルトに報告します。
ヴェルの成功が妬ましいクルトは怒り狂います。
すると取り巻きの1人がヴェルを殺してしまえばいいと軽はずみに言いますが、鬼の形相のクルトは、魔法使いのヴェルに敵うはずがないだろうとさらに激昂します。
取り巻きたちは自身の将来のことを思い、重い足取りで帰ります。
するとその前にヴェルが現れます。
逃げる取り巻きたちですが逃げた先にはエルヴィンが現れ、周りにはイーナ、ルイーゼ、ヴィルマと現れ囲まれてしまいます。
次の朝、クルトの取り巻きの1人が息を上げて報告に現れます。
取り巻きの数人が裏切ったと。
クルトは、ヴェルが魔法を使って誑かしたと思いますが、事実は違うようです。
ヴェルは、取り巻きの人たちに技術を磨く機会をあげたのでした。
そうするための資金も全額負担して。
ヴェルの考えは、クルトの取り巻きを1人1人取り除いていくことで、焦ったクルトが暴発するように仕向けるというものでした。
王都へと戻ったヴェルは、ローデリヒに事が終わった際にアマーリエとその息子たちが住む家と、クルトを預ける施設を尋ねます。
クルトは教会に預けられることになり、懺悔をする日々という軟禁状態となるが、それでも生きていてくれればとヴェルは、呟きます。
クルト暴発
ついに最後の取り巻きまでも失ったクルト。
クルトは遂にヴェルへの凶行を企てます。
しかし、そこにルックナー会計監査長が寄越したものが現れ、短剣ではなくこちらであれば確実にヴェルを殺せるととあるものをクルトに渡します。
それは禍々しい紫の紋様が散りばめられた竜使いの笛と呼ばれるものでした。
まとめ
貴族社会って本当に怖い。
現代社会を知り価値観の異なるヴェルに対して刻一刻と迫る選択。
それは恐らく当人でしか感じることの出来ない程のプレッシャーだと思います。
王宮の思惑通りには動かず、誰一人死人を出そうとしない心掛けは、まさに現代社会を生きたヴェルらしい選択ではないでしょうか。
ヴェルの思惑通り、クルトが暴発するようになったというのに余計なちゃちゃを入れる人はどこにでもいるんですね。
利権争いというのはどの時代でも無くなるものではないんでしょうね。
次回、暴発したクルトとヴェルとの長年の因縁に決着が着きそうですね。
果たして、ヴェルが望みえる結末たりえるのか。