【書評】Webマーケティングの実用書! 沈黙のWebマーケティング -Webマーケッターボーンの逆襲-
どうも、じげんです。
今回ご紹介する本は、悪徳Webマーケティング会社とその魔の手によって検索順位がダウンした老舗オーダ家具を主人公「ボーン・片桐」が復活させるというストーリーを通してWebマーケティングの本質が学べる実用書になります。
沈黙のWebマーケティング(以降、本書)の存在は、結構前から知ってはいたんですが、カバーイラストから嫌煙してたんですよね、めっちゃ難しそうって(笑
けどSEOについてというと本書がよく出てくるので、購入して読んでみました。
実際に読んでみると会話調ベースでストーリーが進み、章の終わりにまとめられています。
ストーリー自体も面白く、まとめも分かりやすかったため一気読みしてしまいました。
読了後感じたことは、正直もっと早くに読んでればよかった、です。
本書の構成は以下の通りです。
EPILOGUEも含めれば10章構成であり、人によると思いますが3時間~5時間くらいで読了できると思います。
私はじっくり読んだので5時間くらいかかりました。
- 夜明けのSEOペナルティ解除
- 偽りと本質のWebデザイン
- Webライティングは二度輝く
- 逆襲のSWOT分析
- コンテンツSEOの誘惑
- コンテンツマーケティング攻防戦
- 真実のソーシャルメディア運用
- G戦場のレンタルサーバー
- さらばボーン!沈黙の彼方に!
- 炎の中の真実 ~EPILOGUE~
私にとってどの章も新鮮で面白かったのですが、特に参考になったのは「Webライティングは二度輝く」と「真実のソーシャルメディア運用」の2章です。
Webライティングは二度輝くでは、マーケティング手法のセールスレターの話が出てきます。
セールスレターとは、不特定多数の人に向けるのではなく、商品に興味がありそうな一人ひとりをターゲットとして、その人に手紙を差し出す感覚で文章を書き、ターゲットを心を動かして購買へとつなげる手法です。
みなさんはブログを始めとしてSNSなど様々な媒体で文章を書くと思いますが、どんなことを意識していますか?
日記を付けたりただ感想をつぶやくのと違い、何か人からアクションを期待している時です。
私は何か意識しているかと言われると分かりやすい文章を心がけるくらいですが、「セールスレターは言葉だけでは完結しない、言葉とストーリーで”夢”を見せ、写真や動画で”リアル感”を伝えてこそ成立する」という内容からハッとしましたね。
どうしても文字だけだと受け取り方によっては自分と違ったことを想像してしまうことも多々あるでしょう。
百聞は一見に如かずということわざもあるように写真や動画があればしっかりと相手に伝えることができるよなと。
今後は文章+写真(or動画)でより分かりやすい情報発信をしていこうと思います。
真実のソーシャルメディア運用では、文字通りソーシャルメディアの運用法について解説されています。
フォロワーは新しい資産だという人もおり、SNSを極めればそれだけで食っていく人もいるくらいなので、上手く活用すれば良い結果が得られるというのは漠然と理解していたのですが、ぶっちゃけて言うとどんな風に関わればいいんだろうって疑問やフォロワーの増やし方ってどうすればいいんだろうって疑問などなど。。。
その疑問に解決する方法がこの章には記載されていました。
まずは「聞き役」に徹すること、そうすることで返報性の原理(人から何か施しをされたらお返ししないと気が済まない心理状態)が働くため、自身をフォローしてくれたりコンテンツを発信した時シェアしてくれる可能性も上がります。
他にも「逆襲のSWOT分析」は弱みを強みへと変換する、「コンテンツマーケティング攻防戦」では、感情に訴えコミニュケーションのきっかけになるコンテンツを作るべしとこちらも大変参考になりました。
まとめ
SEOの基礎、コンテンツマーケティングのことを知りたいのであれば有用な一冊であると感じます。
ただ、難点を上げるとすれば本書は企業のWebサイト構築に対する視点が多く、参考にならない人もいらっしゃると思います。
しかし表紙から感じる圧と比べて、本書は会話調で話が進んでいき、章の終わりに詳しい解説があり想像以上に読みやすいです。
ブログを書き始めた人や情報発信を最近始めたという方は、是非一度手に取って読まれてはいかがでしょう。