【書評】悪用厳禁!人を動かす極意「影響力の武器 -なぜ人は動かされてしまうのか-」

どうも、じげんです。

今回は影響力の武器という心理学の本をご紹介します。

経験はありませんか?

自分にメリットはないはずなのに物品を購入してしまったり、普通なら断る内容なのに状況によっては受けてしまう。

影響力の武器(本書)を一言でまとめるなら、その行動を心理学的側面から数多くの実証実験を引用・考察した内容になっています。

かなり分厚く、実証実験のデータを引用しているため数値(全体の何%・割など)が頻出し、あまり本を読まない人にとっては読了するまで時間がかかるかもしれません(筆者は1ヶ月近くかかりました(笑))が、必ず読んでよかった・面白かったと思うことに違いないと思います。

またオウンドメディアなど自身で何かしらの情報発信を行っている人は是非一読することをおすすめします!

本書を購入する前にレビューを読んでみたのですが、一気に読んでしまう方が多いような印象を受けましたが、冒頭で述べたように私は読了するまでにかなり時間を要しました。

私があまり本を読まない人間であるということも大きいですが、加えて実証実験効果の結果を自分の中に落とし込むのにめちゃくちゃ苦労しました。

全8章があり、1章ではとある事象が起きたら機械的に決まった行動をする固定的動作パターンについて七面鳥の飼育を例にして解説されています。

本書ではこのことを「カチッ・サー」とコミカルに表現しています。

最初はふーんって感じでしたが読み進めていくうちにこの「カチッ・サー」という表現が怖くなってきます。

2章~7章はそれぞれの心理学的な要素が解説されます。

順に返報性、コミットメントと一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性の6項目です。

各項目を簡単に(私なりの解釈)解説すると以下になります。

返報性:何か好意をされたら何かお返しをしたいという気持ちが湧くことですね。

コミットメントと一貫性:立場を表明すればその立場に沿った言動をするよう圧力が加わりやすくなることです。

社会的証明:特定の状況下では、多くの人が同じ行動をしていればそれが正しいと認識しやすいことです。

好意:返報性と何か違うのと思われるかもしれませんが、私なりの理解は、返報性をより起こしやすいよう相手に好意を抱いてもうらにはどうすればいいのかが本章の焦点です。

権威:これは文字からも想像しやすいですが、専門家の意見を優先・尊重することです。

希少性:こちらも想像しやすいですが、少ないものにこそ価値を感じやすくなることです。

当初情報発信している人は読んだ方がよいと言いましたが、どのような媒体にしろその先にいるのは「人」です。

本書を読んだ後、今までのアプローチの仕方などを改めてより効果的な方法を考えるようになると思います。

ちなみに本書では承認誘致のプロたちがいかにして相手から好意的な返事を得るためにこれら心理学のテクニックを使用しているかも解説されており、これらの知識を知っておくことで不必要なものを購入したり、不承不承でやりたくないことを引き受けることも少なくなるかもしれませんね。

是非一度、読まれてみてはいかがでしょうか。