【変化が怖い人必見】「マーケット感覚を身につけよう」とは? 要約・感想・学べたことについて【書評】
ブログ「Chikirinの日記」を運営されている人気ブロガーちきりんが著者のマーケット感覚を身につけよう「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法(以降、本書)を読んだので、レビューしたいと思います。
本書読んで、変化の激しい今の世の中だからこそ読むべき一冊だと感じました。
この記事を読んでわかること
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- マーケット感覚を身につけようの要約
- マーケット感覚を身につけようを読んでの感想・学べたこと
この記事で分かること一覧(目次)
マーケット感覚の要約
各章ごとに要点をまとめていきます。
序 もうひとつの能力
この章では、何か物事を考えるときには、論理的思考だけでなくリアルな現場をイメージしながら考えるマーケット感覚による思考による2つのアプローチがあると書かれています。
また、1つの手法で突き詰めるよりも圧倒的に早く、より豊かな解にも到達できるとも。
筆者は、マーケット感覚を言語化すると以下のように定めています。
顧客が市場で価値を取引する場面を思い浮かべられる能力。
1 市場と価値とマーケット感覚
この章では、市場、価値とマーケット感覚について説明されています。
マーケット感覚は生まれつきの才能やセンスではなく誰しも習得することのできる能力であると書かれています。
2 市場化する社会
この章では、市場化する社会に対してマーケット感覚がどのように生きるのかということが書かれています。
難関資格を取得した人たちの厳しい現実やキャリア形成などを例として解説がなされています。
マーケット感覚が必要なのは、以下の一文に端的に表れています。
自分が勉強している間に、その仕事に対する需要の大きさが変わってしまうのかもしれないのだから、ひとつの分野にこだわり続けるより、需要が増える分野を見極め、伸びている分野にすばやく移動することのほうが、よほど有用な場面も多い。
3 マーケット感覚で変わる世の中の見え方
この章では、マーケット感覚が身に付くことでこれまで常識とされていたことについて本当にそうなのかと別の見え方ができるようになったと筆者の体験を交えて書かれています。
この章で興味深かったのは、コミュニケーションに難はなく、高収入というわけではないが爽やかイケメンの人が結婚情報サービスを通して200人ほどに申し込んでも縁がなかったことについての解説です。
この青年がこのような状況に陥ったのは、市場の選択を間違えたという例でした。
マーケット感覚を養うと何か行動を起こす時に、その市場で取引されている価値に沿うものなのか判断ができるようになります。
4 すべては「価値」からはじまる
この章では、潜在的に存在していた価値を見いだして創造された市場についていくつかの具体例を交えて書かれています。
例として挙げられた中には、「実際に体験したことに関して段階別に参考になった本のリスト」や「自身のファッションセンスを売る」など、身近なちょっとしたことでも誰かにとっては価値になりえると書かれています。
私はよくyoutubeを利用するのですが、最近5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)掲示板のスレをゆっくりボイスで紹介するという投稿がおすすめで表示されました。
再生数はピンキリではあるものの、数十万回の再生数を誇る投稿動画も存在しています。
これも5ちゃんねるで投稿されたスレに価値を見いだした一例なのではと本書を読んでいる時にふと思いました。
5 マーケット感覚を鍛える5つの方法
この章では、マーケット感覚を鍛える5つの方法が書かれています。
その方法とは以下です。
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- その1 プライシング能力を身につける
- その2 インセティブシステムを理解する
- その3 市場に評価される方法を学ぶ
- その4 失敗と成功の関係を理解する
- その5 市場性の高い環境に身をおく
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5つの方法なかでもっとも共感したのは、その4でした。
失敗とは、スタート地点から成功までの道筋にある学ぶ機会であると書かれています。
思い出してほしいのですが、幼い頃、自転車を乗ろうとして何度も転んでは、こういう乗り方では転んでしまうと理解しながら、遂には乗りこなす経験はありませんでしょうか。
何度も転んでは、こういう乗り方では転んでしまうと理解しながらという部分が学びの部分です。
多くの人は似たような経験はあると思います。
大事なのは失敗を必要以上に恐れることにより萎縮してしまうことにどう向き合うかではと感じました。
終 変わらなければ替えられる
この章では、変化を恐れず現状に固執するととって替えられてしまうという非情な、けれども現実に起こっていることが書かれています。
今までは通用してきたこと、専門知識・スキルを身につける、公務員や難関資格を取得する、そういった人たちですら淘汰されるかもしれないと、一生安泰と言われるものにすがる、この考え方自体すでに時代遅れだとばっさり切り捨てています。
こういわれると不安に駆られますが、世の中は以下の2つのグループに分かれると著者は書いています。
- ワクワクしながら自分自身もその変化を楽しんでいる人
- 日々伝えられる変化のニュースに不安を深め、どうやって自分と家族を守ろうか、戦々恐々している人
変化は恐れるものではなく、心から楽しめるモノ。
それに必要なものは「マーケット感覚」であると本書は締めくくられています。
マーケット感覚を読んで学んだこと
本書を読んで学んだことは、大きく以下の3点です。
- マーケット感覚は誰でも取得できる能力
- 身近な場所に潜在的な価値が存在する
- 変化は恐れるのではなく、受け入れ適応していく
インターネット(orIT)の発達により変化も激しく、さらに市場化が進む社会とも相まって、これからは常に変化を求められる機会が多く存在することでしょう。
その変化を恐れ、現状を固辞するのではなく、楽しく適応していくためにもマーケット感覚はぜひとも習得したいスキルです。
本書を読み終える後、確かに今までの見え方が異なります。
Youtube上の5ちゃんねるの投稿スレのゆっくり解説の提供している価値とは、どういったものなのかと。
想定したことは、間違っているかもしれませんけどね(笑
しかし、すでに市場化されているもので、そこでどんな価値が取引をされているのかを見極めることは、マーケット感覚を養うことにつながるのではと考えています。
まずは、マーケット感覚を得るために失敗を恐れずに当ブログやゲーム実況をYoutubeで様々なチャレンジをしていきます。
さいごに
ちきりんさん著のマーケット感覚を身につけよう 「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法について要約・感想・学んだことについてまとめてみました。
本書を読んだ感想を一言で表すのであれば、マーケット感覚の有無でこれからの世の中の渡り方が大きく異なる、です。
学生さんや社会人の方、主婦の方や、老若男女問わず、何かしらの発見があると思います。
興味ある方は、ぜひ、本書を読んでみてください。
本記事では紹介していない具体例などがありますので、実際に読むことでより理解が深まると思います。